お知らせ
温の養生日記 Vol.29「汗のあとに残したい、元気と潤い《熱中症対策》」

気温が高くなり、汗をかく機会が増える季節になりました。
汗をかくことは大切な体温調節ですが、実は私たちは汗とともに、体に必要なものまで失っています。
水分はしっかり摂っているのに、
なんとなくだるい。
疲れが抜けない。
食欲が落ちる。
そんな経験はありませんか?
汗とともに失われる「気」と「潤い」
漢方医学では、汗をかいた後の不調は
「陰虚(いんきょ)」
によって起こると考えます。
陰とは、体を潤し養う水分や栄養のこと。
汗をかきすぎると、この大切な潤いが失われてしまいます。
さらに大量の発汗では、体のエネルギーである「気」までも消耗すると考えます。
この状態を
「気陰両虚(きいんりょうきょ)」
と呼びます。
気と潤いの両方が不足すると、
- 疲れやすい
- だるい
- 息切れしやすい
- 汗が止まりにくい
- 食欲が落ちる
といった夏特有の不調が現れやすくなります。
3つの生薬が支える夏の養生
気陰両虚によく用いられる漢方薬には、
- 人参(にんじん)
- 麦門冬(ばくもんどう)
- 五味子(ごみし)
の3つの生薬が配合されています。
人参は「気」を補い、麦門冬は失われた潤いを補い、五味子は補った潤いが外へ漏れ出るのを防ぐ。
シンプルながら、とても理にかなった組み合わせです。
目的に合わせた取り入れ方
① 汗をかく前の予防に
- 猛暑日の外出前
- スポーツの前
- 屋外作業の前
あらかじめ気と潤いを補っておくことで、汗による消耗を防ぎ、夏バテや熱中症対策にも役立ちます。
東洋医学でいう
「未病を防ぐ」
という考え方です。
② 汗をかいた後のリカバリーに
- 汗をたくさんかいてぐったりした時
- 動悸や息切れを感じる時
- 夏バテで食欲が落ちた時
失われた気と潤いを補い、消耗した体の回復を助けます。
③ 毎日の体づくりに
- 普段から疲れやすい
- 胃腸が弱い
- 冷えやすい
そんな方は、継続して取り入れることで、体力や抵抗力を支える養生にもつながります。
夏を元気に過ごすために
暑さそのものよりも、汗とともに失われたものを補えないことが不調につながります。
だからこそ、水分だけではなく、
「気」と「潤い」
を意識すること。
それが夏を心地よく過ごすための東洋医学の知恵です。
——
おくすりsalon温から、季節に寄り添う、内側からのセルフケアを。
失う前に補う。それが、夏の東洋医学。
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